■現地調査での試料サンプリングの分析
「書面調査」によるアスベストの有無が判断できない場合は、「現地調査」を行い、試料の採取によって判断いたします。
[ 試料の採取 ]
試料の採取の方法は原則として以下の用件に基づきます。
- 試料の採取にあたっては、アスベスト含有の可能性があるので、必ず呼吸用保護具を着用する。また、可能ならば散水等で湿潤化して採取する。
- 試料は、原則として該当吹付け材施工部位を3箇所10cm3/箇所を採取します。粉塵の飛散に注意しながら密封可能な容器に入れます。施工年によっては、アスベストを含むものと含まないものが混在するケースもあるので、施工階単位で試料を採取します。また、体育館などフロア面積の広い場合(施工面積3000m2以上)である場合は、600m2ごとに1試料を採取します。
- 試料を入れた密封容器には、試料番号、採取年月日、採取場所、採取部位を記入します。
- 採取した部分を補修する場合は、アスベストを含まない建材を使用し、接着剤を使用する場合は、ホルムアルデヒド、VOCが含まれているものは避けるようにします。
[ 分析 ]
試料の分析は JIS A 1481:2006 「建材製品中のアスベスト含有率測定方法」 に基づきます。
1)JIS A 1481:2006測定方法の概要
- 採取した試料を所定の大きさに粉砕します。
- 位相差分散顕微鏡とX線回折による定性分析方により、アスベストの有無を確認します。位相差分散顕微鏡によるアスベストの有無の判断は、3000粒子中4本以上のアスベスト繊維が確認された場合「アスベスト有り」と判断します。
- 「アスベスト有り」と判断された試料のうち、アスベストの回折ピークが弱い場合は、アスベスト含有率が1質量%を越えるか、あるいはそれ以下かを判定するため、20%ぎ酸で処理後、基底標準吸収補正法によるX線回折分析法によりアスベストの定量分析を行います。
- 「アスベスト有り」と判断された試料のうち、アスベストの回折ピークが強い場合は、粉砕した試料を標準添加法または内標準法あるいは基底標準吸収補正法によるX線回折分析法によりアスベストの定量分析を行います。
2)分析機関の選定
採取した試料の分析に関しては、以下の様な点についての注意が必要です。
- JIS A 1481:2006 「建材製品中のアスベスト含有率測定方法」の付属書仕様を満たしている位相差分散顕微鏡、アスベスト屈折率に相当する浸液およびX線回折装置を設置し、電子天秤(読取限度0.01mg)などのアスベスト定性・定量分析に必要な機器を備えている分析機関である必要があります。
- 当該分析機関の顕微鏡観察者は、位相差分散顕微鏡による観察でHSEテストスライドのグループ5〜7を判定できるものとします。
- (社)日本作業環境測定協会が実施している「石綿含有建材の解体・改修に係る石綿含有分析技術講習会」および同等の講習会に参加している分析機関である必要があります。
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