■アスベストとは?
アスベスト(石綿:いしわた・せきめん)は繊維状の天然鉱物で、耐久性、耐熱性、耐薬品性、電気絶縁性などの特性に優れる上に安価であり、「奇跡の鉱物」と呼ばれ、建設資材、電気製品、自動車、家庭用品等、様々な用途に広く使用されてきました。
しかし近年になって、空気中に飛散したアスベストの繊維を吸い込むことで、肺がんや中皮腫などの深刻な健康障害を引き起こすことが明らかになってきました。
アスベストは私たちの健康をおびやかす有害物質でありながら、空気中に飛散していると目に見えず、気がつかないうちに吸い込んでしまいます。刺激性がないために、その被害に気付かないまま、長期間を経て重い病気が発症し、死に至ることもあります。
今や社会問題となっているアスベストの健康被害については、各自が正しい知識を持ち、正しい対策をとることが重要です。
◇ 厳選関連リンク さらに勉強しましょう
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』:石綿
Hatena Diary Keyword:アスベスト
環境goo:アスベスト
■アスベストの特徴
アスベストは、溶岩が冷えて固まるときに岩石の割れ目などで繊維状に結晶化した天然鉱物です。鉱山の原石から繊維を取り出して利用します。その繊維一本の細さは約0.02〜0.06マイクロ(*マイクロは100万分の1メートル)と髪の毛の5,000分の1程度しかありません。
アスベストはもとになる岩石によって、蛇紋岩系のクリソタイル(白石綿)や角閃(せん)石系のクロシドライト(青石綿)、アモサイト(茶石綿)などに分類されます。クロシドライト(青石綿)、アモサイト(茶石綿)は特に有毒性が高いとされています。
■アスベストが使われている製品、用途
アスベストは、先にあげた耐久性、耐熱性、耐薬品性、電気絶縁性などの他、耐火性、断熱性、防音性、耐摩耗性にも優
れているため、さまざまな用途で使われていますが、日本で使われているアスベストの約9割以上がビル、住宅、工場など
の建材向けです。
建材としてのアスベストの使われ方は、主に、吹き付け石綿、石綿成型板の2種類となります。
1.吹き付け石綿
耐火や断熱・吸音のために、天井・壁・鉄骨などにセメントと一緒に混ぜて吹き付ける被覆材
→ 露出して使われていると劣化して石綿が飛散する危険性有
2.石綿成型板
屋根や壁材用のスレート材やセメント板など、セメントなどで固めた板
→ 通常の使用形態では石綿の飛散の可能性は低いが、建物解体時などは注意が必要
建材以外では、化学プラント設備・施設などのシール材、ブレーキパットやクラッチライニング等の自動車部品(摩擦材)、
ドライヤーやストーブ等ヒーター取り付け部の保護材等、幅広く使用されています。
◇ 厳選関連リンク さらに勉強しましょう
中皮腫・じん肺・アスベストセンター:写真で見る石綿・アスベスト製品
経済産業省:石綿(アスベスト)を含有する家庭用品の実態把握調査の結果について
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